天然歯の構造(本体)
デンタルインプラントの手本
天然歯の構造の続きです。デンタルインプラントとの違いを把握するためにもう少しだけつきあって下さいね。
歯冠の表面はエナメル質と呼ばれる人体最強の組織で覆われています。対して、歯根の表面はセメント質と呼ばれる組織で覆われています。単に見えているかいないかだけではなく、歯冠と歯根にはこのような違いがあるのですね。といっても、歯冠と歯根は切れ目なくつながった一つの固まりです。表面を覆う組織の成分配合こそ違いますが、中身は全く同じ象牙質と呼ばれる組織です。
ややこしい言い方をしましたが、ようするに象牙質の固まりを歯茎に埋め込んで、上半分にエナメル質を、下半分にセメント質をコーティングした状態ですね。
ちょっと寄り道をしますが、人類はこの歯根まで存在する『歯』の全体像をみなさん必ず認識しているはずなんです。だって乳歯が抜ける体験を経ますからね。ですから、デンタルインプラントの試みが古代からあったことは故のあることなんですよ。その意味においても、『入れ歯』のテクノロジーは興味深い。あれだけのものを作る知性は当然ながら歯の構造を理解している。していながらも『歯冠部』だけを床部にならべるという特異な形状を作り出したのですから。
