『入れ歯』と『インプラント』

天然歯の構造(歯髄・歯周)

歯根膜は近代インプラントの台風の目

さてもう少し天然歯の細かい構造を見ます。

歯根部分の先端は尖った形をしていますが、その先端部分のところに穴があいています。その穴は象牙質の本体内部に空いた空洞へと続いています。この空洞を満たすのが歯髄。神経と血管が通っています。その神経・血管の配線の出入りに使われているのが先程の穴ですね。この歯髄部分は当然ながらデンタルインプラントには存在しません。存在しませんが、存在させる試みすらありません。いまはまだ遠いテクノロジーなのでしょうか。単にコストパフォーマンスの問題なのでしょうか。

さて、歯根部が収まっているのが、歯槽骨。顎骨の中の歯が収まる部分ですね。しかし、歯槽骨に直接ガッチリと収まっているわけではなく、歯根の周りをまず歯根膜という繊維組織がとりまき、それから歯槽骨に収まる形になっています。もちろん、この歯根膜も現在のデンタルインプラントにはありません。

実は、この『歯根膜』が近代インプラントの一つの台風の目だったのです。

天然歯の構造(歯髄・歯周)