『入れ歯』と『インプラント』

近代インプラントの模索

コバルトクロムからチタンへ

近代インプラントが始まったとされるのが1940年代です。その時点では骨と粘膜の間にフレームを入れる「骨膜下インプラント」という方式が中心でしたが、フレームにはコバルトクロム合金が使われていました。おそらくそれは生体の拒絶反応が強くうまくいかなかったのでしょう。整形外科の分野でチタンが用いられるようになったことから、この優れた素材がデンタルインプラントにも用いられるようになってきました。

この時点におけるデンタルインプラントは現在のデンタルインプラントとは全く異なるものです。単に同じ素材を使うようになったというに過ぎません。

単にコバルトクロム合金をチタンに置き換えただけのフレーム方式に始まり、やがてはチタンの加工の容易さからブレード型の歯根を持つブレード方式へとデンタルインプラントは歩みをすすめました。

実はこのブレード方式には実に興味深い特徴があります。歯根膜(らしきもの)があったのです。

近代インプラントの模索