ヴィンテージカーのスピードメーターにインスパイアされた
回転ディスク文字盤がレトロなトリフォグリオの VELOCE
イタリア語で「速い」という意味の『VELOCE(ヴェローチェ)』
「いろいろな方から昔のフィアット500のスピードメーターに似ていると言われました」とデザイナーのアレサンドロ・バルディエリが言います。
「知らないうちに頭の中に染み込んでいたのかもしれません。若い頃から車マニアの私は、今でも車を5台持っています。最初の車は古いフィアット500で、今でも初めての彼女のように覚えています」
デザイナーのバルディエリの本業は、自動車関係ではなく建築およびインテリア関係でした。バルディエリは今やイタリアの有数な時計デザイナーの一人ですが、キャリアのスタートはアメリカのハリウッドでした。
イタリア系監督や俳優の間で建築とインテリアの仕事が話題となり、やがてイタリアのデザイン業界で注目されるようになりました。
有名な高級ウォッチブランドからデザインの依頼が来たことがきっかけで、次々と腕時計をデザインするオファーが重なり、2007年にバルディエリは建築をやめて時計デザインを専門にしました。
そして、自分の好きな時計を自由に作るため、2010年にトリフォグリオ・イタリアを設立しました。
「イタリアで建築の仕事をしていた時に昔の時計と出会いました。驚くべきことに、回転ディスク時計が世界初、そして最も古くからある時計です。
イタリアのルネサンスの絵画に初めて描かれた時計は回転ディスク時計です。このことを知って、この時計にとても興味が持った私は、初めから回転ディスクウォッチを中心に作りました」
トリフォグリオ・イタリアの時計は、全て自動巻きムーブメントを使用しています。回転ディスクのディスクは軽いとはいえ針よりずっと重いので、正確に回転させるトルクを発生させるのは自動巻きムーブメントしかありません。
50年前に作られた回転ディスク時計はまだ元気に動いています。トルクが比較的に低いクォーツムーブメントでは、数年後にムーブメントが故障する可能性があります。